2018年発行の「琵琶湖ハンドブック三訂版」には、琵琶湖の固有種として66種が上げられています(B)。
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/biwako/11346.html
しかしこの中で、ニゴロブナ、ビワヒガイ、スゴモロコ、ネジレモなどは、琵琶湖以外にいる近いなかまと種レベルでは分けられない「固有亜種」「固有変種」です。ウツセミカジカは海に下るカジカ小卵型と、ササノハガイは西日本に広く分布するトンガリササノハガイと、メンカラスガイは瀬戸内・太平洋側のカラスガイと、それぞれ種レベルでは区別できないことがわかってきました。ナガタニシとオオタニシの関係については今も混乱、ビワミジンコはいまだ実体不明、スズキケイソウモドキはスズキケイソウが細胞分裂をくり返して小さくなったものであることがわかっています。寄生虫の多くも今後の検証が必要とされています。こうして明らかな固有種とは言えないものを慎重に外していくと、琵琶湖の固有種は50種程度ということになります(A)。
一方、琵琶湖からはケイソウや繊毛虫、カイミジンコなどの小さな生き物について、たいへん多くの新種が報告されています。もっと大きなカワニナ類でも、2020年以降に4種もの新種が報告されています。そしてその多くが、いまだ琵琶湖以外からは報告されていません。もし、その多くが琵琶湖の固有種だとすると、琵琶湖の固有種は少なくとも80種程度(C)、おそらくは100種を優に超える(D)ことになります。
今も多くの新種が琵琶湖から見つかっています。その中からさらに、新たな固有種の存在が明らかになってくることでしょう。








